トライアウトを受けた経験をもとにトライアウトの内容や感想などをBCリーグ編、四国アイランドリーグ編、琉球ブルーオーシャンズ編の3回にわたってお伝えしていきます。
1回目はBCリーグ編です。
BCリーグとは
BCリーグとは、Baseball Challenge Leagueの略でその名の通り、あらゆるバックグラウンドの選手たちがNPBを目指したり、次のステップへ進むためのプロ野球独立リーグです。
ここ数年NPBにも多くの選手を輩出し注目をされ始めてきているBCリーグは関東と北陸を中心に12球団で形成されています。(神奈川は今期から参入)
リーグの説明やリーグの理念はBCリーグHPに記載されていますのでご覧ください。
https://www.bc-l.jp/
BCリーグのトライアウトについて
前回のBCリーグのトライアウトは11月と2月に2回行われました。
僕が参加したのは11月だけですが、内容や様子をお伝えしたいと思います。
ちなみに僕が内野手なので、これから話す内容は野手の内容です。
投手については最後に少し書いておきます。
トライアウトの内容は??
今年のBCリーグのトライアウトはJR東日本のグラウンドで行われました。
トライアウトは1次試験、2次試験と分かれており、1日目の1次試験を通った選手が翌日の2次試験に進むことができるという仕組みになっています。
1次試験は練習形式の試験、2次試験は実戦形式の試験になります。
今年の1次試験では、各自アップした後にまず50mのタイム走から始まりました。3人1組になり手動での計測です。
内野のファールゾーンを使い、基本的にはランニングシューズです。
50m走が終わった人から順にキャッチボールを始め、全員終わり次第60m送球テストでした。
投球は2回で、投げてから60m先にいる捕球者がキャッチするまでのタイムが計測されます。
送球が終わったらノックです。
練習でやるノックとほぼ同じですが、外野はライトに集まりセカンド、サード、ホームと順番に送球を行います。
内野は各ポジションに分かれて一塁送球、ゲッツー、バックホームと行いました。
ノックが終わったら、フリーバッティングです。
2人ずつどんどん回していく形式で、1人10スイングずつでした。
フリーバッティングで試験は終わりで、整備後に結果発表が行われました。
トライアウトのレベルは??
気になるのは受験する選手がどれくらいのレベルなのか、ですよね。
結論から言うと、「結構高い」です。
もちろん選手によって違いはありますが、
良い選手だな~と思うことは多々ありました。
各項目ごとに詳しく伝えていこうと思います。
合格できていない僕が何言ってんだって感じかもしれませんが、
気にせず僕の主観で書いていこうと思います笑
【50m走】
速い選手は手動ですが5秒台を出す選手もいました。
手動なので正確とは言い切れませんが、やはり速い選手は3人並んで走っているので、
圧倒的な差をつけていましたね。
やっぱり速い選手が横で走ると速くなるのか、僕の隣もかなり速い選手で、
思った以上のタイムが出ました笑(細かい数字は忘れましたが高校の時と同じくらいだった)
【60m送球テスト】
このテストはなかなか普段の練習でもやらないと思うので、基準のタイムが分からないと思います。
助走の距離は自由だったのですが、多くの人のタイムが2秒以上でまれに1秒台の人がいるかなというくらいでした。
なので、1秒台が出れば良いタイムなんじゃないかなと思います。
タイムはもちろんですが捕球者がいるので、タイムが良くてかつ正確さが求められるテストだったと思います。
送球テストはかなり差があったなと感じて、正確に投げれていた選手は少なかったんじゃないかなと思います。
1秒台を出す選手も数えられるくらいで、正確性も兼ね備えている選手は片手で数えられるくらいだったと思います。
僕は送球には自信があるので、良いタイムでしたね~(1秒台ではあった)
1球目は少しだけそれましたが、2球目はドンピシャのストライクでした。
1月の練習を始めた時点では肩を壊して30mしか投げれなかったとは思えないくらいしっかり投げることができて、
普通に投げれるのがこんなに幸せなんだな~と感じながらのテストでした。
【シートノック】
ノックは外野からだったのですが、外野は正直イマイチでした。
多分なんですが、外野を始めて間もない選手や、とりあえず外野も受けましたみたいな人が多くて、
入り方や追い方があれれ~って人が多く目につきました。
一方で内野は結構レベルが高く、特に僕が守っていたショートとセカンドは上手だなと感じた選手が多かったです。
でもやっぱり高いレベルでも現状通用するだろうと感じたのは各ポジションに1人いるかいないかでした。
どうしても比較対象が僕の大学のプロや社会人で選手たちなので、
それに比べたらという所感なので、そのレベルには満たないくらいと思ってくれればうれしいです。
特にやはり送球に難がある選手が多かったですね~
捕るのはうまいけど送球バラバラやん!という選手がちらほら見られました。
肝心の自分ですが、守備はそこそこ良かったんじゃないかなあと思っています。
ある同級の選手が同じポジションにいたので、負けられないという気持ちもあったんだと思います笑
【フリーバッティング】
打撃面については良い振りの選手が多かったですね~
スタンドにかち込む選手はいなかったものの、外野を超えるような鋭い打球を飛ばす選手が多くいました。
大柄な選手も多くいたのでビビりまくってました笑
そんな僕ですが、フリーバッティングは最悪でした、、、
まあファールチップばっかり!!
こんなことあったっけ??ってくらい前に飛ばなくて笑っちゃいましたよ笑笑
ちなみにバッティングピッチャーを務めてくれたのは、
今シーズンから神奈川フューチャードリームス所属になり、初代主将を務める青木颯選手でした。
実はおととしくらいから交流があり、ご飯を食べに行くくらいの仲ですが、
めちゃくちゃいいボールすぎて簡単には打たしてくれませんでした笑
けど、真っすぐって分かってても打てない打撃の弱さが出ちゃいましたね~
受けらなかった原因は間違いなく打撃だと思ってます(´;ω;`)
BCリーグのトライアウトまとめ
僕が実際に経験した11月のBCリーグのトライアウトについて書かせていただきましたが、
2次試験についてはシート打撃形式でやっているようでした。
投手は1次でブルペン投球、2次でシート打撃登板という感じでした。
少し話題になりましたが、中大の野球サークルに所属していた杉浦投手が150kmをたたき出すなど、
中々いい投手が多かったそうです!
受験人数はトータルで200人ほどいたようで、
特に守備などは待ってる時間がひたすら長く退屈でした笑
ここ数年で受験者も増えているようなので、
今後は1回じゃ開催が難しい可能性もありそうですね。
僕自身は上の内容を見ても分かる通りどちらかと言えば守備キャラなのですが、
打撃を売りにしている選手が多かったなと感じました。
正直打撃も守備もよかったなぁと感じたのは少なく、
その中の一人が上である選手と紹介した、福島レッドホープスに指名された菊名裕貴選手(仙台育英→東北福祉大→バイタルネット)です。
菊名選手とは同級生で、僕が大学の帽子をかぶっていたという事もあり、菊名選手の高校時代の同級生で、僕の大学時代の同級生である熊谷敬宥(現阪神タイガース)をきっかけに話しかけてくれました。
ポジションも一緒だったので間近で見ていましたが、
彼は断トツで総合力が抜けていたなと思います。
少しでも一緒にできて良かったです!
最後に少しトライアウト後に関係者から聞いた話なのですが、
首脳陣は正直そんなにトライアウトの最中はプレーを見ていないそうです笑
じゃあ何見て取ってるの?
とは思いますが、それはスカウトの事情なので分かりません。
でもやっぱり、目立つ選手はその場でうわさが立つので、
そのうわさを聞けばしっかりその選手を見るそうです笑
という事はつまり、目立つポイントが必要になってきます。
僕はどちらかというと器用貧乏で何でもそつなくこなすタイプなので、
あんまり見られてなかったのかなあと思っています。
そしてやっぱり守備よりも打撃の方が目につきやすく、
それを考えればある程度打撃有利のトライアウトになるのと思います。
今後受けたい!
と思う選手は何でもできるを目指すのではなく、ひたすら飛ばすかミート率を上げるなど、
打撃をひたすら伸ばすのが良いかもしれないですね。
声が出てて2次に進んだという選手もいたらしいので、
何か突出して目立つポイントを発揮できるようにしましょう。
第1回はBCリーグのトライアウトについて書かせていただきました。
僕は残念ながら実力不足で1次で落ちてしまいましたが、
今後受ける選手はこの記事を読んで少しでもトライアウトのイメージを掴んでくれたらうれしいです。
第2回は四国アイランドリーグのトライアウトについて書きます!
それではまた!
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